ポンキエッリ「ラ・ジョコンダ」@藤原歌劇団公演 2/1
都民芸術フェスティバルの藤原オペラ、今年はラ・ジョコンダのニュープロダクション公演である。ヴェリズモのさきがけともいわれる暗い話ゆえか、バレエ場面の「時の踊り」のみが有名な感もある。しかしさすがイタリアのオペラ、ベルカントの粋を凝らしたアリアや重唱は聞きごたえ十分であり、グランドオペラの醍醐味を満喫できた。何といっても岩田氏の力の入った的確な演出により、各人物の性格は深く掘り下げられ、表面的な悲劇とどまらず濃密な人間ドラマとなっていたのが印象的だ。キャストの面々も渾身の演技、歌唱でこれに応えていた。特に男声陣の健闘は立派であり、笛田、牧野両氏は感動的な出来栄え。マエストロの棒はじっくりと構えた重厚なものであったが、作品の根本的な部分に内在する軽快さからはやや乖離していたかに思えた。
ポンキエッリ オペラ「ラ・ジョコンダ」全4幕
指揮:菊池彦典 演出:岩田達宗
舞台監督:菅原多敢弘 衣装:前田文子
出演:下原千恵子、笛田博昭、牧野正人、森山京子 ほか
東京フィルハーモニー、藤原歌劇団合唱部
2009 2/1 東京文化会館(Bキャスト)


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